一人旅にもおすすめの美術館
裏磐梯でダリの世界を満喫する


2018年6月


福島県・諸橋近代美術館

 


最近、美術館に行っていますか?興味がある企画展をブックマーキングしていたのに、日々の忙しさにかまけて気づけば会期が終わっていた、なんてことありませんか?


そんな人にぜひおすすめしたいのが、日常を離れて、旅先でゆっくり美術館を楽しむ休日です。6月頭でも「真夏日」という文字が飛び交うなか、まだまだ涼やかで過ごしやすい福島県・磐梯高原。そこに知る人ぞ知る美術館があります。


裏磐梯の雄大な自然のなか、中世の西洋建築を思わせるたたずまいが何とも美しい、諸橋近代美術館です。鬼才サルバドール・ダリの作品をなんと約340点も所蔵する、世界屈指、アジア最大級のダリの常設美術館。大きな展覧会でもなかなか見られない彫刻や写真など、貴重なコレクションが並びます。





 さらにこちらの美術館では、年2回の企画展に合わせて、毎回ユニークな趣向が凝らされます。ただ展示物を鑑賞するのではなく、作品の行間ならぬ“画間”ともいうべき奥行きまで存分に体感できるような仕掛けが随所に施されるのです。さすがはダリの美術館!



ダリの大作“テトゥアンの大会戦”


6月24日まで開催中の「夢幻×無限 ~エッシャー、ダリ、福田繁雄~」はその最たるもの。日本でも高い人気を誇る「だまし絵」版画家・エッシャー、シュルレアリスムの立役者・ダリ、そして「日本のエッシャー」の異名を持つグラフィックデザイナー・福田繁雄と、<超現実>の奇才三者の作品が集まるのですから、それはもう一筋縄でいくわけがありません。



M.C.エッシャー《もう一つの世界》1947年、木口木版・板目木版3色刷
ハウステンボス美術館蔵 All M.C.Escher works©Escher Holding B.V.-Baarn-the Netherlands



福田繁雄 SHIGEO FUKUDA IMAGES OF ILLUSION 1984 1984 シルクスクリーン 公益財団法人 DNP 文化振興財団蔵 © SHIGEO FUKUDA 2018



どの作品を見ても、自分が<超現実>の異空間の中に取り込まれたような、まるで三人のたくらみにまんまとはめられたような感覚になる。絵や版画だけではなく、立体や映像、さらにはVR体験などで体感できる。タイトルの「夢幻×無限」そのままに、無限に見ていたくなる、何度もだまされたくなる、クセになる企画展なのです。


また、諸橋近代美術館のSNSも見どころ満載。エッシャーの長さ4メートルにもおよぶ作品を運搬する様子や、ダリの彫刻作品を組み立てる風景など、興味深いバックステージ映像が楽しめます。ぜひ合わせてチェックしてみてくださいね。
@dali_morohashi


 
初夏の裏磐梯は自然風景が最高に美しく、アートを楽しむにも絶好のシーズンです。美術館からほど近いホテルには、東京からの往復バス付の宿泊プランを設けている施設もあります。芸術の秋と言わず、シーズンを通じて気軽に自然×芸術鑑賞ツアーを楽しんでみては?





諸橋近代美術館
住所:福島県北塩原村大字桧原字剣ヶ峯1093-23
開館時間:9:30〜17:30 ※入館は閉館の30分前まで。会期中無休
料金:一般 950円/高校・大学生 500円/中学生以下無料
http://dali.jp


☆7月8日からは、「Dear Ms.Crook 〜パメーラ・ジューン・クルック展〜」が始まります。こちらもお楽しみに!

パメーラ・ジューン・クルック《グリーンドア》《レッドドア》 1995年
公益財団法人諸橋美術館蔵 ©PJ Crook 2018


 


【JOGIN編集部】




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